ヴェルディ「ドン・カルロ」

サンティ指揮 ウィーン・ハーモニー管弦楽団(1960)
ドン・カルロス:エウジェニオ・フェルナンディ
フィリップ2世:ボリス・クリストフ
ロドリーグ:エットーレ・バスティアニーニ
エリザベート:セーナ・ユリナッチ
エボリ公女:レジーナ・レズニク

ワルキューレ」のレズニクを聴いたら他のも聴きたくなった。以前調べたはずだが、その当時はヴェルディにあまりはまっていなくて気づかなかったが「ドン・カルロ」で「エボリ公女」を歌っているのがけっこう廉価であった。
しかも、ユリナッチにバスティアニーニもいる!なんでウィーン・フィル?と思ったら、なんとザルツブルク音楽祭ライブとのこと、これはすごい。
この時のレズニクの歌唱が語り草、と伝えられているが、他の歌手も熱唱揃いで、発掘音源的な録音の傷はあるものの、これも名演ではないか。観客の熱狂がそれを裏付けている。
指揮のサンティは、以前「運命の力」(こちら)を聴いているが、その時は序曲の位置の違いとか、カットとかに気が行っていたが、なかなかに情熱的な指揮をする。これは他も調べる価値ありか。
で、ざっと調べたら、この録音が彼の音源では最古のものであった。若干29歳!そして未だ存命中、御歳81歳。ほとんどがイタオペだが、ワーグナーも得意というわりに録音が無い(涙)2010年に来日して「アイーダ」で大成功したらしい。