サミュエル・R・ディレイニー「エンパイア・スター」(1966)

サミュエル・R・ディレイニー「エンパイア・スター」(1966)
随分前にサミュエル・R・ディレイニーの中短編集「プリズマティカ」(ハードカバー)を図書館で借りて読んだのだが、そこに収録されていた中編が「エンパイア・スター」である。
スペース・オペラに新天地を開いた(というか超スペース・オペラを創造した)「バベル-17」と同様、「円環形式」SFの新天地を開いたといっていい傑作であり、初めて読んだ時はかなり感動して、いつか所有したいと思ったものだった。
しか「プリズマティカ」は再販されることも無く、ネット上ではいつまでも高値がついていた。
しかし、サンリオ文庫で単独で出版されていたものが、高いのだが買えなくもない値段で出ていたので買ってしまった。
やはり面白い!しかし解説(海外の翻訳)によると、これはジュヴナイルなんだと!これが!ジュヴナイル!!
ちなみに「プリズマティカ」は原書のイラストも良かったし、翻訳者もサンリオとは違うので、いつか再販されることを切望する。