サミュエル・R・ディレイニー「プリズマティカ」"Distant Stars"の話

サミュエル・R・ディレイニーの中短編集「プリズマティカ」と収録作の「エンパイア・スター」については以前書いた。

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20090316/p1

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/08/24/053444

この「プリズマティカ」は、アメリカの出版社が当時の(いわゆる)ニュー・ウェーブ系SF作家の作品を、有名イラストレイターのイラスト付きで再編集して出版する、という企画の中の1冊で(だから、収録作は、それぞれ別個の短編集でも読める)早川書房から翻訳出版された時もイラストが載っていて「エンパイア・スター」を初めて読んだ時の印象もそのイラストに負うところが大きかったりするのだが、たぶん出版時の値段を考慮したのであろう、オリジナルはカラー(であると思われる)が白黒であった。
久々に図書館で「プリズマティカ」を借りてきて、オリジナルのカラーのイラストで見たいなあ、等と思ってしまった。
調べてみると、現在洋書として原本の"Distant Stars"は出版されているのだが、海外レビューを見ると「オリジナルはイラストがあった」と惜しむ声があったのでイラスト付きではないらしい。
日本で再度カラーイラスト付きで出版するのは難しいだろうが、オリジナルの洋書でもいいから、なんとか再発はならんもんかなあ。
原語で画像検索しても当時のイラストがまったく引っかからないのはなぜなんだろう。

日本ではわずかに下記を発見。

https://blog.goo.ne.jp/adpro_2006/e/e07e54cef9fbadcee96e76c5fe8050b2