ボロディン 交響詩「中央アジアの草原にて」

ボロディン
ムソルグスキーと共にロシア5人組の一員であり、やはりムソルグスキーと同様に他に職業を持ちながら作曲を続けたボロディンには「イーゴリ公」というオペラがある。
聴いてみたいと思ったら、やはり例のごとく単独で買うより作品集的BOXが廉価だったので買ってしまった。
なので(ストラヴィンスキーほど曲数は多くないが)しばらくはボロディンを聴いてゆく。

 

ボロディン 交響詩中央アジアの草原にて」
ロリス・チェクナヴォリアン指揮 アルメニアフィルハーモニー管弦楽団(2000)
アーサー・フィードラー指揮 ボストン・ポップス・オーケストラ(1957)
手始めにボロディンの代表的な管弦楽曲中央アジアの草原にて」を聴く。
フィードラー指揮のものは、リヴィング・ステレオ・BOX。
コーカサスの草原で、ロシア人と東洋人の交流の様子が描かれている。まず、ロシアを表す主題が呈示され、次に東洋風の主題がこれに答える。この二つの主題が対話しながら発展し、クライマックスでは二つの旋律が同時に重ねられる」ウィキペディアより
ということで、この2つの主題が繰り返し顕れる。勿論それが肝の曲だという事はわかるし、2つの主題も息が長い印象的なものなのだが、個人的にはそれに頼りすぎ、と感じてしまう。
リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」も、単にキャッチャーな主題を、楽器を変え、調性を変えて繰り返しているだけにしか聴こえない私のへそ曲がりな意見だと思うが。