ベルリオーズ「レリオ、あるいは生への復帰」

ベルリオーズ「レリオ、あるいは生への復帰」
デュトワ指揮 モントリオール交響楽団 合唱団(1996)
ランベール・ウィルソン(ナレーション)
リシャール・クレマン(T)
ゴードン・ギーツ(T)
フィリップ・ルイヨン(Br)

デュトワベルリオーズBOXである。「幻想交響曲」の続編として作曲されたという作品。「幻想交響曲」は純粋管弦楽だが、こちらは(以下ネット情報を引用)

これはほとんど音楽ではないのである。「独白劇」という標題が示す様に、舞台上ではレリオを演ずるひとりの俳優が膨大な台詞を語り、幕の背後に隠されたオーケストラと独唱、合唱が、彼の心象風景を描く音楽をはさんでいく。最後の曲に移る前に幕が上げられ、レリオはオーケストラに稽古をつける。再び幕が下ろされ、レリオは舞台から立ち去る。
まるで前衛劇である。ベルリオーズの作った最も奇妙な作品であるのはもちろん、音楽史上でも、ほとんど類例を見ない。

という特異な作品。
ベルリオーズというひとは、ジャンルフリーというか、表現したいもののためジャンルを創造してしまうという人なのだ。すごいな。
曲の方は他のベルリオーズの傑作群に比しても何ら遜色がない出来。これも一聴の価値があろう。