シベリウス 交響曲第5番(1915年原典版)

シベリウス 交響曲第5番(1915年原典版
ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1995)

シベリウスブルックナーのように改訂癖があり、ヴァイオリン協奏曲は原典版(初版)も耳にしていたのだが

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2012/12/13/050140

交響曲第5番原典版があるとは知らなかった!しかも遺族の意向で、一度のみの楽譜貸出しによる録音で、そうなると今後も原典版による唯一の録音という事になる。
原典版と改訂版の違いは以下のサイトに詳しい。

http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/talk/dvorak/sibelius_5.htm

原典版は4楽章で改訂版は3楽章なのは、元の第1楽章と第2楽章を改訂版でまとめて第1楽章にしたためだが、細かい違いはいっぱいある。
簡単に言えば、原典版のほうが冗長、かつ各部分部分における音楽の焦点がぶれている、というか分散している。なので1曲としての芯が通ってるという感じがない。
しかし、である。ブルックナーも同じだが、ファンにとっては未知のシベリウスが聴ける喜びを与えてくれる貴重な記録なのだ。