ニーベルングの指環

ワーグナーのオペラは、聴き込むほどには把握していない。特にこの「ニーベルングの指環」は「序夜」から「第三夜」までの全4作、上演時間は15時間、こんなものアナログ時代もCD時代もおいそれと購入できるものではない。映像も「第二夜:ジークフリート」をLDで持っているが、だぶん1回見たきりだろう。
しかし、例のクナッパーツブッシュ大全集にはこの全曲が収録されているので、今後はいつでも聴ける。というわけで、以前ストーリーだけでも把握しておこうと思って買った「あずみ椋」のマンガ版を読み返してみる。で、前もそうだったが、読後感があんまりよろしくない。結局は神々の王ヴォータンの欲やわがままや、自分勝手な思い込みで、彼の子供たち(ジークムント、ジークリンデ、ブリュンヒルデ)や孫(ジークフリート)が悲惨な目に会う話としか思えないのだ。(もちろん他のほとんどの登場人物も欲で動いているのだけれど)結局は、そんなものに取り付かれたものたちは滅びるんだよという教訓なのだろうが、じゃあ死んでいった罪の無い神々や人々はどうしてくれるのよ、などと思ってしまう。
この話、元々は「ニーベルンゲンの歌」という叙事詩(+北欧神話)から題材がとられている。ので「ニーベルンゲンの歌」を読んで見ようと思ったが、この作品も13世紀に成立して、元ネタは様々な神話(エッダとか)であり、じゃあ、そっちも把握したい、となれば先は長い。元々は「指輪物語」と起源を同じくする各種の「指輪伝説」が元になるが、じゃあ、本当のルーツはどこだ?どうやって波及拡散した?となると興味は尽きない。
さあ、どうしようと思っていたら、大変素晴らしいページをみつけた。徐々に勉強させていただいている。ちなみにヴォータン=オーディン(さらに水曜日の語源)だと初めて知った(汗)

ttp://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/index.htm