フルトヴェングラー 交響曲第2番
フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1953)
フルトヴェングラー 交響曲第2番
バレンボイム指揮 シカゴ交響楽団(2001)
フルトヴェングラーの 交響曲第2番の自演盤は、1951年のベルリン・フィル盤がオフィシャルで存在するが、これはウィーン・フィルとのライブ。アナログ時代この曲の自演盤を所有していたが、ベルリン・フィル盤だったか、ウィーンフィル盤だったか記憶があやふやである。多少イタタな木管のあと幽玄のごとく弦が湧き上がってくる様が記憶と違うので、ベルリン・フィル盤だったのかとも思うが、確認しようにもベルリン・フィル盤は現在入手困難。
さて、この曲は通俗的であると以前書いたが、久々に本人が指揮するのを聴いて、さすがに聴かせどころを心得ているので、曲の面白さがストレートに伝わってくるし、通俗的は通俗的ながらも切迫感は尋常ではない。
バレンボイム盤は、さすがに(こればっか)フルトヴェングラー大好き少年だけあって、自演盤がステレオ録音だったら・・・というはかない希望をある程度かなえてくれている。シカゴ響も意外なほどアメリカ・オケの欠点が目立たない。よほどバレンボイムが統率したのだろうな。