石ノ森章太郎
昨年より刊行していた「サイボーグ009全集」であるが(こちら)肝心かなめの「天使編」を含む最終巻「GOLD編」がなかなか入手できなかったのが、やっと入手できた。
私と同世代、もしくはちょっと上の世代は、秋田書店のサンデーコミックス版が「天使編」中断で終わっているのを、いつか本当に再開するものだと、素直に信じていた人も多かったと思う。
しかし、内容から、このまま展開して決着をつけるのは、難しいだろうな、と、心のどこかで思っていたふしもある。
(今回初めて読んだが「天使編」中断直後に、COM誌にほぼ同一構想で「神々との闘い編」を掲載するもやはり中断したよう)
それがやっと再開されたと思ったら、「天使編」とはまったく違う話で、案の定もう「天使編」はこのまま完結しないんだろうな、と思ったものだ。
ところが、「GOLD編」の巻末に、石ノ森氏の長男が、石ノ森氏の遺稿を元に「天使編」「神々との闘い編」の完結を、小説の形で刊行中とあった。せっかくなら石ノ森章太郎の弟子のシュガー佐藤あたりに漫画化してもらえばいいのに。