ケルテスの「ロマンティック」

ブルックナー  交響曲第4番「ロマンティック」
ケルテス指揮 ロンドン交響楽団(1965)
早世の天才指揮者、ケルテスがブルックナーを録音していたとは知らなかった。
若々しい颯爽とした演奏で、レーグナーよりは遅いが、以前、速めですっきりした演奏と賛美したシューリヒトより弱冠速い。何よりもインテンポなのがうれしい。
「ロマンティック」のみ録音を残す指揮者はごまんといるが、大概はブルックナーを理解していない演奏だが、そういった演奏とは一線を画す。あえて言えば、金管はもっとしっとりとした方がよかったか。
なんにせよ、もっと長生きして、他のブルックナーも振ってほしかった。