プロコフィエフ スキタイ組曲

プロコフィエフ スキタイ組曲
コシュラー指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1973)
春の祭典」の二匹目のどじょうを狙った若き日のプロコフィエフであったが、案の定「春の祭典」の依頼者であるバレリーナ、ディアギレフに「『春の祭典』の二番煎じである」と却下され、組曲に構成しなおした作品。
以前にも書いたが、エマーソン・レイク&パーマーの「四部作」(Works Volume 1)と、オーケストラ帯同のライブ・アルバム「イン・コンサート」(In Concert)に、全4曲中の第2曲「邪教の神、そして悪の精の踊り」が収録されている。
「四部作」は、アナログ2枚組の1面づつを各メンバーのソロ・プロジェクト、最後の1面がELPとしての演奏、という構成で、「邪教の神、そして悪の精の踊り」は、カール・パーマーのソロとして収録されている。
ELPがカバーしたクラシックの元曲を集めたコンピレーション・アルバムも持っているが、そちらもこの第2曲は収録されていたが、全曲は今まで聴いたことがなかった。
さて、どうもこの人は交響詩時代のR・シュトラウスのような通俗臭がする。
ありあまる才能を、芸術性の追求ではなく、大衆迎合に使用している感がある。
それが悪いとは言わない。R・シュトラウスも「ばらの騎士」等傑作を生み出しているからだ。
だから、とりあえず今回買った分は作曲順に聴いてゆこう。