ショスタコーヴィチ 交響曲第6番 劇付随音楽「リア王」

ショスタコーヴィチ  交響曲第6番
ロストロポーヴィチ指揮    ワシントン・ナショナル交響楽団
バルシャイ(指揮) ケルン放送交響楽団
第5番の「革命」が「運命」ならこの第6番は「田園」であろう、と言われている作品であるが、どこが「田園」だかよくわからない。
全体の3分の1弱を占めるラルゴ楽章と、速いテンポの短い2楽章からなる3楽章形式であるが、峻厳な美しさを持つものの、陰鬱な印象を受ける第1楽章と、皮相なお祭り騒ぎである残りの2楽章の対比は、やはりこの曲にも何か裏がありそうだ、という気がしてならない。

 

ショスタコーヴィチ  劇付随音楽「リア王
ユロフスキ指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団
ごぞんじシェークスピアの劇につけられた音楽である。
前半はかなり軽い音楽だが、ストーリーが進むにつれて深みを増し、幻想的な美しさを持ってくる。そこら辺のみ気に入った。
そういえば、中学時代国語の教科書にリア王の戯曲が乗っていて、授業でその芝居をやらされたことがあったが、その時にケント伯の役をやったのが懐かしい。