クロブカール(クロブチャール)の「エフゲニー・オネーギン」

チャイコフスキー  歌劇「エフゲニー・オネーギン」(独語)
ベリスラフ・クロブカール(クロブチャール)指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1955)
レオニー・リザネク:タチヤーナ
ジョージ・ロンドン:エフゲニ・オネーギン
アントン・デルモータ:レンスキー
ゴットロープ・フリック:グレーミン
ミラ・カーリン:オリガ
ヒルデ・レッセル=マイダン:フィリピエヴナ
ポリー・バティック:ラーリナ
リュボミール・パンチェフ:ザレーツキー
ペーター・クライン:トリケ
モノラルのライブ音源である。独語、かつこのメンツからしてワーグナーかと思わせるが、実はそう遠くない。
クロブカール(クロブチャール)は、クロアチアの指揮者で、なんとマタチッチとクレメンス・クラウスに師事し、ウィーン国立歌劇場を中心に世界的に活躍したオペラ指揮者ということで、知る人ぞ知る名指揮者だったようで、最近はマニアがいるとか。(海外ウィキペディアによるとウィーン国立歌劇場で1000回以上振っているとか!)
以前、ヤノヴィッツがケイトを歌っている「蝶々夫人」について触れたが、その指揮者もこの人。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20111108/1320696046
上記二人に師事していたからというわけではないだろうが、マタチッチとクラウスのいいとこどりみたいな音作りで、これはマニア受けするのもうなづける。他にも聴いてみたい。バイロイトにも出ているが、その時の録音はないのか?メトの「ワルキューレ」は発売されているようだ。
歌手陣はやはりファンだからということもあるがデルモータの若々しい声が素晴らしい。
ロンドンはやはりキャラが違うと思う。
また、当時のウィーンフィルコントラバスがガット弦だったろうが、その生々しい音がしっかり録れているのがうれしい。
これで「エフゲニー・オネーギン」は一段落。