安彦良和 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 第24巻 特別篇

安彦良和 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 第24巻 特別篇
現在アニメ化が進んでいて話題の機動戦士ガンダム THE ORIGIN であるが、原作は23巻で終了したのだが、サイド・ストーリーの4短編を収録した24巻が出ていたのを知らなかった!ので、慌てて購入。
第3話は、いわゆる「一年戦争」の後、新聞記者となっていたカイが、ミライに頼まれてかつてのセイラであるアルテイシアに会いに行く話。その中で、セイラが別れ際に、ミハルの妹弟達を自分が設立した財団で見守っていることを告げ、カイが涙する場面がある。
幼い姉弟のために図らずもジオン軍のスパイとしてホワイトベースに忍び込んだミハルと、カイの淡い恋、そして、連邦軍として戦死してしまうミハル。
以前にも書いたかもしれないが、この私の大好きな「カイとミハルのエピソード」は、映画化の際に監督の冨野さん(でた!アニメ関係者を「さん」付けで呼ぶ人種)は、時間の都合でカットしようとしたのだが、作画監督の安彦さんが、強く意見を通してガンダムⅡに収録された、という裏話がある。なので、安彦さんにとっても大事なエピソードであり、だからこそ、今回きちんとその後を書いてくれたのだと思う。
後書きで安彦さんが「描いていて、カイと一緒に僕も泣きました」と書いているが、私も泣いた!これで私も、私の中の「機動戦士ガンダム」を完結させられたのかもしれない。