ビーチャム指揮のディーリアス

ディーリアス
そりすべり
奇想行進曲(編:ビーチャム)
丘を越えて遥かに(編:ビーチャム)
ダンス・ラプソディ第2番
ダンス・ラプソディ第1番
交響詩「頂にて」
ビーチャム指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

ENI音源のディーリアスBOXのCD1はビーチャムの指揮した録音が収録されており、せっかくなので聴き比べなしに単独で聴いてみる。

交響詩「頂にて」が1946年、ダンス・ラプソディ第1番が1952年のモノラル録音、あとは1956年、1957年のステレオ録音である。

どの曲もキャッチャーであったり、曲の起伏が激しかったりする。「頂にて」なぞ、山頂は嵐か?と言うほどの激烈さである。

以前、それまで聴いてきたディーリアスの印象から
「外面的に聴き手を積極的に征服しようとする音楽ではなく、さりげなく聴き手の内面に忍び寄ろうとする音楽」と書いたが、その時点で私の「内なるディーリアス」が固定化されてしまったかもしれない。

なので、こういった曲群には違和感があるが、ディーリアスにはこういった面がある事も知っておかねばならないのだろう。