ディーリアス 「アパラチア」 2種

ディーリアス 「アパラチア」

バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団(1970)(EMI)
アンブロジアン・シンガーズ

マッケラス指揮 ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団&合唱団(1993)(デッカ)

一聴したビーチャムがたちまちディーリアス心酔者となった、といういわくつきのこの曲は、まさに黒人霊歌の影響がそのまま出た大作である。何しろ副題が「古い黒人奴隷の歌による変奏曲」である。
で、その素材は満点なのだが、先日のビーチャム盤の時に書いたように、途中何回か押しつけがましく盛り上がるのがどうも苦手だ・・・・ディーリアスのせいではない。こっちの勝手な思い込みのせいなのだが。
2種の中ではマッケラス盤がまだ抑制が効いていて好感がもてる。マッケラスはキャッチャーな音作りばかりかと思いきや、先日の「イルメリン」前奏曲とか、別人のような音作りもするので読めんな。