ディーリアス 幻想曲「夏の庭で」3種

ディーリアス 幻想曲「夏の庭で」

ハンドリー指揮 ハレ管弦楽団(1980)(ワーナー)

マッケラス指揮 ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団(1989)(デッカ)

ローレンス指揮 BBCコンサート管弦楽団(1974)

出版譜にに引用として、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの詩、出典不明の詩が挙げられている。たぶん庭に咲く花等をテーマにした作品。先日のグレインジャー版の「ブリッグの定期市」を買ったおかげで3種類の演奏がそろった。
やはり、ディーリアスはこういう独特の自然の表現が前面に出る曲がいいな。
ローレンス盤が「第1版」とジャケットにある。1908年作曲、1909年に改訂されたようなので、改訂前の版なのだろうか。
単純に改訂版は約14分、第1版は約17分なので、ディーリアス自身が冗長と思える部分をカットしたのだと思うが、第1版は第1版で趣きがあっていい。
本来軽やかな曲なのだろうが、マッケラスは軽やかさが過ぎて安っぽくなっている。ハンドリーが丁度いい軽やかさだが、ローレンスのしっとりとした演奏も捨てがたい。