ドナ・サマー「アイ・リメンバー・イエスタデイ」(1977)

ディスコのみならず、ポップス界のエポック・メイキングと言っても過言ではない「アイ・フィール・ラヴ」を収録したこのアルバムもコンセプトアルバムである。
そのコンセプトとは、1940年代から始まり、各年代の音楽とエレクトリック・ディスコを融合させていき、最終的に「未来」との融合「アイ・フィール・ラヴ」で幕を閉じるといったもの。単独の「アイ・フィール・ラヴ」しか知らなかったから、こんなに深い意味のあるアルバムに収録されていたとは・・・・
今更だが、サマー/モルダー/ベロッテのトリオは、ヒットにあぐらを掻かずに常に意欲的な挑戦をやめない人たちだったのだなあ、と感心する。
今までのアルバムも凄かったが、これは間違いなく傑作であろう。全8曲中5曲がシングルカットされている事からも各曲の出来の良さがわかるというものだ。
ちなみにベースは「フォー・シーズンズ・オブ・ラブ」に引き続き Les Hurdle。やっぱりうまいな。

こちらが切れ目なく演奏される過去の音楽とディスコとの融合の第1面。こんな曲群と「アイ・フィール・ラヴ」が同居するカオスの凄さと、ドナ・サマーがやはりなんでもこなせる凄まじい歌手だという事がよくわかる。

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