「ポルナレフ U.S.A.」以降のミッシェル・ポルナレフ ライブ編 その1

ポルナレフBOXには膨大なライブ音源が収録されているので順を追ってご紹介していこうと思う。

"Concert au Forest National a Bruxelles"(1975)
裁判沙汰で帰国できないポルナレフが、お隣ベルギーで開いたコンサートで、フランスのラジオ局が特別列車を用意してフランスからの観客を運んだという曰くつきのコンサートで元々は海賊盤で発売されていたもの。なんかアナウンスがやたら入るし、たぶんそのラジオ局が主催でそのラジオで放送された音源と思われる。なので若干音が悪く楽器間のバランスも良くない。
しかし、フランスで歌えないポルナレフとフランスでポルナレフを見られないファンの共通したすっぷん晴らしの熱狂のドキュメントと思って楽しむにはなんら問題は無い。

次に年代が一気に跳んで"Live at the Roxy"(1996)
珍らしかったのがラスト曲「シェリーに口づけ」である。
このライブでは新旧バランスの良い選曲がなされており、例えば「ラース家の舞踏会」は元曲のオルガンのカッティングを生ギターに置き換えたりして新しい魅力で聴かせていたりして、さあこの時期の「シェリーに口づけ」はどうなんだ?とわくわくして聴き始めたらまさかのレゲエ・アレンジであった。えー?この曲はレゲエで聴きたくないなあ、と最初は思ったのだが聴き始めるとそんなに悪くないのだ。みなさんはどうだろう?

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