グレン・グールド・コレクション Ⅲ コンサートの終焉

○バッハ パルティータ第5番
 これは若い!少年の面影が残る姿はもしかしたら10代かもしれない。テンポの速い曲はまるで子供がおもちゃで遊んでいるかのような無垢で楽しげな表情が印象的。
○なぜコンサートをやめたかを語るグールド
○スウェーリンク 幻想曲
 この作曲家は不勉強で知らなかったが、あまりの対位法の見事さと華麗さにびっくりして調べてみたら、ルネッサンス末期〜バロック初期の人でバッハ以前の対位法の最高峰とか(ウィキペディア)なんか聴きたくなるではないか。
ベートーヴェン バガテル第3番
○クルシェネック 秋にさまよえる者の歌(歌曲で伴奏がグールド)
現代音楽の作曲家のようだ。
○たぶんグールドがMCの番組の短いお笑いコーナー
 架空のラジオ番組の予告をグールドが語る。現代の著名人を毎回ゲストに招くこの番組の次回のゲストはちょっと怪しい物理学者、それもグールドがおちゃめに扮している。なんか、モンティ・パイソンあたりに出てきそうな映像。
○バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第22番
ベートーヴェン ピアノソナタ第17番
ヒンデミットのフーガについて語る
ヒンデミット ピアノソナタ第3番から フーガ
なぜコンサートをやめたかの話は興味深い。コンサートが単なる自分のレコードへの挑戦になりさがるというのは、この人ならではの感性(アスペルガー症候群?)で、もちろんそうした演奏者もいるだろうが、その場での聴衆との一期一会にかけて、その時のインスピレーションにしたがってベストをつくすといったコンサートのやり方もあるはず。天才のありようは様々だ。