2008-01-01から1年間の記事一覧

キャノン姉妹の一年(1953)

ドロシー・ギルマン ギルマンのジュニア向け時代の第4作 早くに親を亡くしたためはなればなれに暮らしていた22歳と16歳の姉妹が、叔父の遺産の田舎の湖畔の家へ、二人きりで住むために乗り込む。 いやな叔母たちと離れて自由になり、二人の未来は前途洋…

大コケつながりではないが、こちらもこけそうな「ドラゴンボール」実写版。 下記ファンサイトの写真を見てどう思われるか? ttp://dbthemovie.com/

サンダーバード(実写版)(2004)

この映画の公開当初は、オリジナルとの設定やメカデザインの変更、ストーリーのイタさ加減に、全く興味をもっていなかったのだが、「ミス・マープル」の「スリーピング・マーダー」で印象的だった、ソフィア・マイルズがペネロープということで(こちら)そ…

ブルックナー交響曲第5番

ヨッフム指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1986) さて、ネット上では絶賛の嵐の最晩年のヨッフムのブル5のライブを輸入盤で購入。 絶賛の嵐と書いたが、一部朝比奈さんの都響や新日本フィルに及ばないとの声もある。 私もいろいろと書いて…

マーシーの夏(1951)

ドロシー・ギルマン ギルマンのジュニア向け時代の第3作 マーシーは個性豊かな下宿人が住む貧乏下宿屋の娘。 ひょんなことから、亡くなった元住人、人形作りのおじいさんが残した人形を使って、下宿じゅうで人形劇をやることに・・・・ サーカス、ボードビ…

ブルックナー 交響曲第8番(ハース版)

レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団(1985) 以前ちらっと書いた(こちら)レーグナーのブル8を久々に聴く。 彼のブルックナーは速めのテンポで透徹感あふれる名演が多いのだが、この第8のアダージョだけはクナ並みに遅い。クナ並みに遅いのにあっさりす…

日中、ドラマ版「ガラスの仮面」の再放送が入っていたらしく、奥さんがまた貸してくれと言い出した(こちら) 今度は娘もいっしょになって読んでいる(笑)

ブルックナー 交響曲第4番 終楽章「民衆の祭」

ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1998) さてティントナーの00番には同様に交響曲第4番の終楽章の別稿(1878)通称「民衆の祭」が収録されている。 ここらへんめんどくさいのだが、1878年に第2稿を作った後、終楽章のみ再度改訂(18…

ブルックナー 交響曲第7番 ハース版

朝比奈隆:東京交響楽団(1980)東京カテドラル聖マリア大聖堂 がんばって、手元にあるブル7をほとんど聴いてみた。 インバル、ティントナー、レーグナー等、それぞれ普通なら申し分ない名演だが、やはりシューリヒト、朝比奈、マタチッチは1次元違う演奏…

ブルックナー 交響曲第7番 ハース版

朝比奈隆 大阪フィルハーモニー交響楽団(1983)東京カテドラル聖マリア大聖堂 さて、朝比奈さんにしては速いテンポのブル7(特に第1楽章)だが、本人もオケも、(そして聞き手も)その速さに慣れていない感あり。速さが推進力につながっていないのか? 最…

ブルックナー 交響曲第3番 アダージョ2番

ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1998) 以前、ティントナーは全部揃えられないと書いたが、やはり買っておきたくなる。何せ00番(ヘ短調)がインバルしか無いのはさみしいし、1番2番も聴いておきたい。 で、1番におまけとして交響…

サーカス少女のひみつ(1953)

キャロリン・キーン 未読。 「おばちゃまはヨルダン・スパイ」で、現地のガイドが、おばちゃまは妹が読んでいるナンシー・ドルーですか?と尋ねるくだりがある。 ご存知の方には有名なのだろうが、寡聞にしてこの少女探偵シリーズは知らなかった。1930年代か…

カーニバルの少女(1950)

ドロシー・ギルマン ジュニア向け長編第2作。 伯父の遺産のカーニバルにオーナーとして乗り込む娘と母。相変わらず破天荒な導入部(笑) カーニバルとはサーカス、ボードビル付の移動遊園地みたいなものか。 前作でも、主人公の父親は元クラウン(ピエロ)…

ブルックナー交響曲第7番 ヨッフム指揮 ドレスデン国立管弦楽団(1976) ブルックナー交響曲第8番 ヨッフム指揮 ドレスデン国立管弦楽団(1976)途中

ブルックナー交響曲第5番

ヨッフム指揮 ドレスデン国立管弦楽団(1980) ネット上でヨッフム指揮シュターツカペレ・ドレスデンのブルックナー全集を「私はこれでブルックナーに目覚めた!」と絶賛している方がいた。 ええ!?と思ったが、その人もわかっているようで 「必ずしもヨッ…

ひと夏の旅(1949)

ドロシー・ギルマン 私の把握している限り、ドロシー・ギルマンの最初期の長編。 孤児院にいるジェニーは十数年ぶりに会うほぼ初対面の父親と、自宅兼改造おんぼろバスでひと夏の旅に出る。ひょんなことから、その旅に参加する人間がどんどん増えてゆき・・…

ブルックナー 交響曲第7番 ハース版

朝比奈隆:東京交響楽団(1980)東京カテドラル聖マリア大聖堂 朝比奈隆のブル7はアナログ時代から聖フローリアン盤ばかり聴いていたようで、あらてめてこれを聴くと新鮮だ。ニュアンス付けが抜群だし、大胆なバランスもある。 現在手元にある朝比奈隆のブ…

K-20

以前書いた(こちらとこちら)「怪人二十面相・伝」の映画化だが、どうもコンセプトもストーリーも原作と大分違うようで、複雑な心境。 監督の佐藤嗣麻子は吉野公佳の「エコエコアザラク」の監督だし、スタッフが「ALWAYS 三丁目の夕日」だというから、そう…

アンの愛情(1915)

ルーシー・モード・モンゴメリ 翻訳:松本侑子(2008) 油断していたら、10月に既に出ていた。この巻から単行本先発でなく、はじめから文庫本出版となったようだ。 しょっぱなからびっくりしたのが、ここにもユーライア・ヒープが登場したということ(前の事…

ブルックナー 交響曲第8番 ハース版

朝比奈隆:大阪フィルハーモニー交響楽団(1980)東京カテドラル聖マリア大聖堂 というわけで、懐かしい朝比奈ブル8東京カテドラル1980年盤を聴く。 このブル8という曲は、第1楽章で、こちらの心を鷲づかみにされたい、という個人的な願望がある。 ちなみ…

はなまるマーケットの青森特集

昨日新聞のテレビ欄を見ると、はなまるマーケットが青森特集ということで、どうせ津軽だろうと、あまり期待せずに録画予約だけはしておいた。 見て見ると2日にわたる特集のようで、昨日は八戸と十和田の現代美術館(こちら)。いちご煮、せんべえ汁も紹介さ…

悲しみは早馬に乗って(2008)

ドロシー・ギルマン ドロシー・ギルマンを執筆順に読むということで、出版は最新だが、日本の独自編集のギルマン最初期の短編集である。 内容的には、一風変わったハートウォーミングや少女の心の成長の物語、スリラーに童話とバラエティに富んでいる。一風…

ブルックナー 序曲ト短調

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1980)東京カテドラル聖マリア大聖堂 郊外店のタワレコにいったら、朝比奈さんのブルックナー交響曲選集 東京カテドラル(1980年盤)が出ていた。アナログ当時は4,5,7,8,9番だったが、5番と9番が無…

一人で生きる勇気(1978)

ドロシー・ギルマン おばちゃまシリーズを読み終えて、ドロシー・ギルマンは執筆順に読んでいこうと思うが、その前に自伝的エッセーがあるのでこちらから。 離婚後に女手一つで二人の子育てを終えた彼女が、ニューヨーク近郊から移り住んだカナダの漁村で初…

おばちゃまはシリア・スパイ(2000)

ドロシー・ギルマン ミセス・ポリファックス・シリーズ第14作にして、今のところ最終作。この後2002年に「伯爵夫人は万華鏡」を出した後は作品が無いので、存命中ではあるが事実上の引退かもしれない。 相変わらす現地の様子や人間模様が興味深い。もしか…

生聞59分(1977)

憂歌団 先日、家の中でこのCDをさんさん探して、奥さんに知らないかと聞いたところ「それCDで買ってないはず」と言われた。 ボケもここに極まれり(自爆) というわけで、あわてて購入。青春時代リアルタイムで買った、私にとっては唯一の憂歌団のアルバ…

久々のカラオケ

昨日は久々にカラオケに行った。ほんとうはちょくちょく行こうかと思っていたのだが、娘がいやがっていたのだ。 しかし、今回は自分で行きたいと言い出した。(しゅごキャラ!を歌いたいんだと!)娘に充分歌わせるつもりであったが、後は推して知るべし(爆…

The Magic of Wunderlich 前に何回か書いた夭折の名テノール、ヴンダーリヒのさまざまな音源を集めたお得盤。ボーナスDVDまでついている。輸入盤をユーズドで購入。 この人はイタオペも歌うのだが、ドイツ語である。今では考えられないが、ドイツ語であっ…

テレビの報道って

1992年のいわゆる「日本人留学生射殺事件」を覚えておられる方も多いだろう。「ハロウィーン」「フリーズ」の事件である。 射殺したアメリカ人が無罪になったのは日本でも報道されたが、先日ある番組で、その後民事で逆転有罪になったことを知った。 これっ…

パタリロとクリスティ

以前、パタリロのタマネギ部隊初登場の話が途中から単行本に載らなくなったという話を書いた(こちら) クリスティへのオマージュが問題との話だったが、クリスティも全部読破したので両方を確認してみると・・・ これはほとんどそのまんまだな。ダンセイニ…