レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団(1985)
以前ちらっと書いた(こちら)レーグナーのブル8を久々に聴く。
彼のブルックナーは速めのテンポで透徹感あふれる名演が多いのだが、この第8のアダージョだけはクナ並みに遅い。クナ並みに遅いのにあっさりすっきりしている。がニュアンス付けが抜群なので、物足りなさは全く無い。
他の楽章も速めながらも、シューリヒトのようにフレーズを楽しむ余裕が無くなるほどではなく、ぎりぎりでとどまっているし、ニュアンス付けもシューリヒト並みである。
もしかして、第1稿盤を抜きにすると、クナや朝比奈N響盤に迫る名盤だったのか?シューリヒト、マタチッチは大穴扱いにしたら失礼だな。