モーツァルトの話

私は趣味嗜好にサイクルがある。読書で言うと、あるときはミステリーばかりを読み、ある時はSFばかりを読み、あるとき伝奇ばかり読み、または日本史、または中国史 etc etc。音楽はそれほどでもないのだが、しばらく前までずっとJAZZで、やっとロックに帰ってきてこの日記を始めたのだが、先日のモーツァルト番組を見たせいか、クラシックモードになりつつある。せっかく始めた「長い曲」のシリーズは無期限でお休みかもしれない。
さて、モーツァルトであるが、私は後期3大交響曲以外はもっぱら3大オペラばかりを聴いていた。例外的にTVからとったピーター・ゼルキンのK466と、スーク&スメタナカルテットの弦楽五重奏(ト短調)を愛聴していた。で本日車で久々に「ハフナー」を聴いてみたのだが、彼の交響曲は実は「オペラ」であることを改めて認識した。オペラでは、登場人物の性格描写をメロディにもりこみ、さらにアリアをソナタ形式で書いてしまうなどの離れ業をしているモーツァルトであるが、彼にとってオペラも交響曲も他のジャンルもたぶん明確な区別はないのであろう。
若い頃はモーツァルトは耳に心地よいために、かえってベートーベンの方が深いと思ってしまいがちだが、とんでもない。耳に心地よい響きの後ろに深遠な世界が広がっているのである。恐ろしいほどに!天才たる所以であろう。

風呂上りにつけっぱなしのテレビを見たら、水戸黄門仮面ライダーファイズのまりちゃんがでている。これだから油断ができない。アバレンジャーまほろはどっかに出ないのかなあ。