幼年期の終り(1953)

アーサー・C・クラーク
という事になる。SFの世界では、人類の未来があたりまえのように描かれるが、せいぜい人類が超能力を身につけたり、サイボーグ化したり(最近では、攻殻機動隊のようにネットと一体化するとか)どこまでいっても、今の人類の理解の範囲の延長線上の形態を描くばかりで、この作品のような、驚天動地のメタモルフォセスは、他に例を見ない。
この作品は、ダメな人は徹底的にダメなようで、そのダメな理由も、的外れというか、トホホというか
例1:自分はこんな風に変化したくない(問題を取り違えてる)
例2:娯楽性が無い!(うーん確かにSF小説は娯楽性の要素も必要だがそれで切り捨てるのは情けなくないか?あんた)(っていうか、人類の未来を考察するってことは娯楽性だと思うがなあ、この人にとっての娯楽性って、もしかしてドンパチ(死語)の世界か?)
というわけで、「2001年宇宙の旅」より、私はだんぜんこっちが上だと思う。
次にベストの2であるが、これは反則であることを承知であえて