ミラー・イメージ(1972)

アイザック・アシモフ
(「コンプリート・ロボット」収録)
この作品は、長いこと日本では幻の作品だった。「ベイリ+ダニール」シリーズの、番外編的短編で、それまで、日本で発売されたアシモフの短編集には、収録されていなかった。(オムニバスであったらしいが絶版)シリーズものというのは、おそろしいというかずるいというか、ファンになってしまったら、どれか一つでも欠けるといやなもので、私もこの作品を読みたくてたまらなかったのだ。去年、アシモフのロボットものの短編全てを網羅した「コンプリート・ロボット」にこの作品が収録されたことを知っても、その他の全ては既に別の短編集で読んでいること、値段が高すぎるということで躊躇していたのだが、今回再び、「ベイリ+ダニール」シリーズを読み直し始めたということで、もう我慢がならなくなってしまったのだ。