劇場版「名探偵ホームズ」

私は、この作品はテレビシリーズをリアルタイムで見たきりである。いつかDVDでそろえて見ようと思っていたが、我慢できなくなって、劇場版をレンタルで見た。劇場版といってもテレビシリーズ2話分そのままで、テレビシリーズと違うのは若干の声優陣ぐらいか。これは、通常と違って、劇場版のほうが先で、製作中止になっていたこのシリーズをとにかく1ぺん世に出して、アニメファンの反応を待とう、といった意図だったと思う。
アニメの元々の意味は「活気づける、生命を吹き込む」であるが、この作品はそれこそアニメの原点に還ったかのような作品で、動きの見事さ、背景のこりようなど尋常ではない。テレビシリーズの常識を超えている。(枚数が8000枚以上!旧ルパンが7000枚で桁外れと言われていた!通常は4000枚ぐらいか)全編アクションの連続で、歴代宮崎作品の中でも、アクションの多さはこれが1番ではないか?
昔、いわゆるシャーロッキアンがまじめにこの作品を「ホームズをドタバタ劇におとしめた」と嘆いていたのを記憶している。たしかにホームズのファンからすればしょうがないことだろう。しかし、このドタバタはもう芸術の極地といっていい!だまされたと思って万人見るべし!ところが、現在販売されてないんだよなあ・・・