カルメン(1987)

アグネス・バルツァ ホセ・カレーラス
レヴァイン指揮 メトロポリタンオペラ
こちらはオフィシャルなビデオ、LDで入手できなくて、1回見て母親にゆずったもの。私が大好きなメゾのバルツァが(この人の特質とカルメンは決して合っていっるとは思えないが)大健闘。当時の最高レベルだろう。カレーラスも、入院直前で、円熟期の絶好調のころ。「花の歌」のクライマックス、通常は最高音をフォルテで歌うこところをピアニッシモで歌いきった技量に驚嘆である。「椿姫」もそうだが、純情直情型青年の役は、当時この人の右に出るものはいない。ただし、レヴァインの指揮は(この人は悪い指揮者ではないのだが)テンポ設定とかが気に入らない。オペラとは難しいもので、まだ未見のクライバーカルメンは、クライバーは好きでも、主役二人が気に食わないし、こちらは主役は好きでも指揮者が気に食わない。なかなかすべて気に入るソフトが無いのだった。