翻訳ものの原語での言い回し

翻訳ものの小説を読んでいると、たまに「この部分は原語ではどんな言い回しなのだろう」と思う事がある。
モンゴメリの「アンをめぐる人々」の「ベティの教育」というのは、かつての思い人の娘の教育係を買って出た裕福な中年男がその娘と結ばれるという、ある意味男の夢爆裂(笑)の話なのだが、(古くは源氏物語とかね)その中で、密かにその娘に思いを寄せるものの、常識人として自分にブレーキをかけるがゆえに、彼女の相手に自分の優秀な甥を選ぶというくだりがある。(ちなみにこの小説はその中年男の一人称で語られる。)
彼は、その甥(フランク)はきっとその娘を手に入れる事ができるだろう、と語ったあと「フランクめ!」と本音が出るのだが、ここは原語ではどうなっているのだろう、と思ったわけだ。
原語では
Yes, he should have Betty, confound him!
となっており、confound は直訳すれば「困らせる」だが、いわゆる俗語的な意味合いとしてはどんな意味なんだろう。「困りやがれ、フランク!」みたいな感じなんだろうか。英語に詳しい方。ご教授を請う。

この年下の娘に、自分の心とは裏腹に年頃が見合った交際相手を紹介する、と言うパターンは、私の大好きな樹村みのりの「40−0」にも見られ、やはり娘が爆発(?)する事でめでたしめでたしとなる事も共通している(笑)。