モーツァルト 交響曲第36番「リンツ」第38番「プラハ」

シューリヒト指揮 パリ音楽院管弦楽団(1964 1963)
オフィシャル盤である。
前にも書いたが、アナログ時代、モーツァルトの交響曲は古楽器に限る!という頑固さから、シューリヒトのモーツァルトは聴いていなかった。
「シューリヒトのモーツァルトは速い」という評判だったが、プラハの最終楽章を除いて、速すぎるということは決してない。むしろ心地よい速さで、緩急自在のニュアンス付けが唖然とするほど見事。プラハの最終楽章も、テンポの速さがクライバーを髣髴とさせる迫力を生み出している。宇野功芳氏が絶賛するのもうなづける。
オフィシャルは他に40番41番がありどうしても聴きたいところだが、現在入手不可状態。もっと早く買っておかば良かった。
私の好きな39番は録音自体が無い。シューリヒトは39番が嫌いだったのかなあ・・・。