ハイドン チェロ協奏曲第2番

ハイドン チェロ協奏曲第2番
シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団(1950)
エンリコ・マイナルディ(Vc)
ジョン・バルビローリ指揮 ロンドン交響楽団(1967)
ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団19xx
クリスティーネ・ワレフスカ(Vc)
ハイドンのチェロ協奏曲は2曲あるが、シューリヒトの録音がある2番から。
実にロマンティックな魅力にあふれた曲だが、あくまで古典派としてのロマンティシズムなので、これをロマン派風に演奏してしまうとまた話が違う。
シューリヒト盤はシューリヒトらしからぬテンポの変化が興を削ぐが、これはソリストがロマン派として演奏しようとしたためシューリヒトにテンポの注文を付けたと思いたい。
デュ・プレ盤はデュ・プレ・コンプリート・BOXから。デュ・プレの聴きたい曲はBOX購入前に既にもっていたのだが、コンプリートという言葉に弱くて買ってしまったもの。今回ハイドンを聴く気になったので、買っておいてよかった。
第1楽章がゆったりとしたテンポで第2楽章のアダージョと区別がつかないほど。これはデュ・プレをたっぷりと楽しむ演奏で、ハイドンを聴く演奏では無いな。
ワレフスカ盤はハイドン・エディションより。ワレフスカはデュ・プレと同世代、デュ・プレの生前はライバル視されていたチェリストとのこと。知らなかった。
古楽器による一見端正な演奏だが、やはりチェリストの個性が強い演奏。名手になると、どうしても端正な演奏は望めないのかな。