プッチーニ「西部の娘」

マゼール指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団(1991)
ミニー:マーラ・ザンピエーリ
ディック・ジョンソン:プラシド・ドミンゴ
ジャック・ランス:ホアン・ポンス

プッチーニは「ラ・ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」「トゥーランドット」以外は聴いた事がなかった。「マノン・レスコー」は先日やっと聴いた。上記以外はプッチーニの中では人気がいまいちだが、この際だから聴いてみる事にした。
蝶々夫人」の次の作品「西部の女」を、最近お気に入りのザンピエーリの廉価音源を入手(っていうか、これはDVD発売されている映像からの音源であろう。これがデアゴスティーニから出ればいいんだが)
酒場の女主人で人気者のミニーは、行きずりの旅人ディックと恋に落ちるが、ディックは実はおたずね者の盗賊の頭目ラメレス、しかし彼は元々父が盗賊の頭目で、父が死んだあと配下の面倒をみるためにやむなく頭目の跡目をついだのだが、ミニーに出会って堅気に戻る決心をしていた。
最終的にディックはつかまって処刑されかけるが、ミニーの必死の命乞いによって(ミニーに思いを寄せていた)保安官ジャックは、二人を逃してやる。
アメリカご当地オペラと言う事で、アメリカ初演当初は大人気だったが、徐々に人気が落ちてプッチーニの他の有名作品ほどには上演されなくなった。
聴いてみると、さすがに作劇法はマンネリ感が漂っている。
音楽的には、近代の和声を取り入れてきているが、西部が舞台なのに、無駄に神秘的で違和感があるし、ニ流のハリウッド映画的こけおどしに聴こえてしまう。
それでも、ザンピエーリは充分に楽しめるが、ドミンゴは邪魔だな(笑)断っておくが、一般にはドミンゴはディック役はこの人を凌駕するものが無いといわれたほどのあたり役である。

こちらが映像。ようつべで結構見れるから、これで我慢するか。

実は、以前衛星にスラットキン指揮の映像が入って焼いてあったのだが、未だに未視聴なのだった(汗)良い機会だから見てみるかな。