プッチーニ「三部作:修道女アンジェリカ」

マゼール指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1976)
アンジェリカ:レナータ・スコット
公爵夫人:マリリン・ホーン
ジェノヴィエッファ:イレアナ・コトルバス

プッチーニ三部作の第2作目は宗教的奇蹟の物語。
不義の子を宿した貴族の娘アンジェリカは、出産後贖罪の為に修道院へ入るが、自分が産んだ子が病死した事を知り、キリスト教における大罪である「自殺」を図る。
しかし、その非を悟って聖母マリアに祈る事により、亡くなった息子に手を引かれて天へ召される。
個人的には好きな話の部類に入るが、カトリック臭が強いため、プロテスタント国では受けが悪く、三部作上演から脱落して行ったそうだ。
音楽の評判も、退屈だ等とあまりよろしくない。しかし、二つのオペラのインテルメッツォ(間奏曲)的役割なんだろうし、個人的にはこういう音楽は全然退屈しないんだがなあ。歌手陣もこの組み合わせは豪華だ。
マゼールは実はプッチーニのスペシャリストらしく、それを知ってたらCD選びの参考にしたんだが(笑)あ「西部の娘」がマゼールだった。
このオペラ、単独でポップが歌う盤が評価が高いので、是非入手したいところ。