ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」(ショスタコーヴィチ=ゲルギエフ版)

ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」(ショスタコーヴィチ=ゲルギエフ版)
ワレリー・ゲルギエフ 指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団(1991)
ホヴァーンスキー公:ブラト・ミンジルキエフ
ドシフェイ:ニコライ・オホトニコフ
アンドレイ:ウラジーミル・ガルーシン
ゴリーツィン公:アレクセイ・ステブリアンコ
シャクロヴィートゥイ:ワレリー・アレクセーエフ
マルファ:オリガ・ボロディナ
代書屋:コンスタンチン・プルージニコフ
エンマ:エレーナ・プロキナ
スサンナ:エフゲニア・ツェロワリニク
クーシカ:ニコライ・ガシエフ

ショスタコーヴィチ版をベースとしたゲルギエフ編曲版である。エンディングが違うだけで、基本的にはショスタコーヴィチ版なので、映画版でカットされた部分も、こちらで聴ける。リムスキー=コルサコフ版も、元々カットがあったので、やっと本来の形の「ホヴァーンシチナ」が聴ける。
歌手陣も演奏も申し分ない。特にマルファのオリガ・ボロディナの伸びやかな声が素晴らしい。
後は、細かい個人的な好みの問題だがアレクセイ・ステブリアンコがイタリアでよくある、鼻にかかった発声で、声は素晴らしいがこのオペラには若干違和感。
また、ドシフェイのニコライ・オホトニコフが、古儀式派長老にしては悪人声なのが残念。