アルバン・ベルク 7つの初期の歌曲 演奏会用アリア「ぶどう酒」

アルバン・ベルク 7つの初期の歌曲
フォン・オッター(ms)フォシュベリ(pf)(1991)
アルバン・ベルク 7つの初期の歌曲 演奏会用アリア「ぶどう酒」
フォン・オッター(ms)アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1993)
アルバン・ベルクはやはりオペラが楽しみだが、小手調べではないがフォン・オッターの歌う歌曲から聴く。
アルバン・ベルクは少年時代から独学で作曲をし、19歳のおりシェーンベルクの元に弟子入りするが、「7つの初期の歌曲」はその頃の作品。管弦楽伴奏版は、後に本人の手で改定と管弦楽化されたもの。
アルバン・ベルクは「十二音技法に調性を取り入れた作風」と言われるが、この作品は、それまで手本にしていたであろう後期ロマン派音楽に十二音技法を取り入れた形に聴こえる。なのでシェーンベルクウェーベルン、そしてセリー主義時代のストラヴィンスキーよりよほど聴きやすいが、その分若干の物足りなさは残る。
演奏会用アリア「ぶどう酒」は歌劇「ルル」を作曲し始めたころの作品。