モンゴメリ「険しい道 モンゴメリ自叙伝」

モンゴメリ「険しい道 モンゴメリ自叙伝」
「アンの夢の家」の後に出版されたモンゴメリの自叙伝である。
以前触れた「果樹園のセレナーデ」の「ルウシィ・モンゴメリおぼえがき」は
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2015/05/18
この「険しい道」が元ネタではないか、とうすうす感じていたのだが、いきなり曽曽祖父が出てきて確信に変わった(笑)たぶん村岡花子は原書で読んでいたんだろう。
他にも、モンゴメリ作品の元ネタ満載である。
ただ、やはりファン向けの成功譚なので、生々しい話、泥臭い話はいっさい書かれていない。まあ、モンゴメリ本人の口から、そんな話は聴きたくない、というのも事実だが。
ちなみに、イギリス旅行に出かけた際に、ケルトの巨石遺跡を訪れたという話があった。場所的にストーンヘンジではない。たぶんキャッスルリングと呼ばれる遺跡であろう。当時は(ストーンヘンジもだが)ケルトのものと思われていたのだ、ということがよくわかる。