聖徳太子の三経義疏の話

 以前、法華経維摩経についてちらっと触れたが

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2021/01/25/075508

聖徳太子が、法華経維摩経勝鬘経についての注釈書を書いており(法華経義疏 維摩経義疏 勝鬘経義疏、総称して三経義疏)これも常々読んでみたいと思っていたのだが、通販でもえらい高値がついていて諦めていた。
ところが先日、とあるスーパーに奥さんと行った時、そのスーパーの2回に休憩スペースみたいな場所があり、お客が自由に読んでいい古本とかが置いてあったりするのを思い出して、本当に久しぶりにそこに行ってみたところ、中央公論社の「日本の名著」第2巻「聖徳太子」というのが目に入った。
これは!!!と思ってページをめくると、法華経義疏 維摩経義疏 勝鬘経義疏が収録されているではないか!(法華経維摩経は抄訳だが)通販で調べた時は「聖徳太子 維摩経」で検索しても「日本の名著」はひっかかってこなかったので、これは盲点だった!
帰宅してさっそく日本の名著で調べなおすと、お安いユーズドがあったのですぐに注文してしまった。
上記でも書いたが、本当に「日本の名著」は盲点だった。そのスーパーの2階に行かなければずっと気が付かなかったであろう。これも一種のシンクロニシティか?
ちなみに勝鬘経というお経も、概要は知っていてこれも読みたかったのだが、単独では高値がついていてあきらめていたので、これのみ抄訳ではなく全訳なのでこれもありがたい。
ちなみに、法華経は仏教最高の教えとする宗派が多いお経、維摩経は在家の長者、勝鬘経は女性が主人公のお経である。この三つを聖徳太子が選んだというのも、大変意味深いと思う。