ドナ・サマー「ラヴ・トリロジー」(1976)

「愛の誘惑」はB面がディスコ以外の曲を含んでいたが「愛の誘惑」の大ヒットを受けて作成されたこのアルバムは、アナログ片面を使い切った「トライ・ミー、アイ・ノウ・ウィ・キャン・メイク・イット」を皮切りに、全編ディスコ・サウンドでまとめられた。その分、個人的には若干置きに行った感あり。完成度は高いけどね。しかし、後のコンセプト・アルバム志向はすでにその片鱗を見せていると言える。
というのも「トライ・ミー、アイ・ノウ・ウィ・キャン・メイク・イット」は、アナログ盤のジャケットを見ると

トライ・ミー
アイ・ノウ
ウィ・キャン・メイク・イット
トライ・ミー、アイ・ノウ・ウィ・キャン・メイク・イット

と表記されている。
つまり、まずは3つの部分が演奏され、最後にその合体版が演奏されるという凝った趣向、すなわち「ラヴ・トリロジー」(愛の3部作)なのだ。
バリー・マニロウのカバー「恋はマジック」は、個人的にはオリジナルより出来が良い気がする。

 

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