ドナ・サマーとジョルジオ・モロダーの話

ドナ・サマーは最初にベストの「エンドレス・サマー」を買い、次に「愛の誘惑」「ダンス・コレクション」を買ったのだが、ベストの「エンドレス・サマー」を1,2回聴いた後は、主に「愛の誘惑」「ダンス・コレクション」を聴き、「ダンス・コレクション」収録曲のシングル・バージョンを確認するために「エンドレス・サマー」をつまみ聴きしていた。
久々に「エンドレス・サマー」を通して聴いてみると(前にも書いたが、このアルバムは最初と最後が新曲で、2曲目から発表年順に収録)全体の3分の2を過ぎたあたりから音楽テイストががらっと変ってしまっていることに気づいた。で、よくクレジットを見ると、プロデューサーが途中からジョルジオ・モロダーではなくなっているのだ。クインシー・ジョーンズとかビッグ・ネームではあるが、やはりこっちがジョルジオ・モロダーの「耳」になっているので違和感がある。
調べてみたら、カサブランカからゲフィンへ移籍した時、ジョルジオ・モロダーこみで移籍したのだが、移籍第一弾の「ワンダラー」(1980)の売れ行きがかんばしくなく、ゲフィン・レコードの社長が、すでに録音済みの次のアルバムをまるまるお蔵入りにして、強制的にクインシー・ジョーンズと組ませ、それ以降ジョルジオ・モロダーとのコンビは解消されてしまったらしい。ちなみにお蔵入りになったアルバム「アイム・ア・レインボー」は1996年に無事発売されたらしい。
うーん、ジョルジオ・モロダー以外でも悪くはないが、なんか普通のディスコ・ミュージックになってしまった感があるなあ。
実は、昨年ドナ・サマー全音源33CDボックスが発売されており、がんばって買ってしまおうかとも思っていたが、ジョルジオ・モロダーがプロデュースしているもののみが聴きたいとなると個別にアルバムを買う方がいいかも。