スタニスワフ・レム「ソラリス」(と、ちょっとした泣き言)

知らなかった・・・・いや、昔から日本で読まれていたスタニスワフ・レムの「ソラリス」(邦題「ソラリスの陽のもとに」)が、ポーランド語からロシア語に翻訳されたものからの邦訳である事は知っていたが。
なんと、そのオリジナルのポーランド語からの邦訳が2004年に国書刊行会から発売され、さらにハヤカワSF文庫から2015年に発売されていたことを!
しかも、なんとロシア語に翻訳されたものは、当時のソ連の検閲で削除された部分があり、それが全体の1割弱に及ぶという・・・・
これは、買わないわけにはいかないではないか!初めて読んでから30年以上たっても、こういうことが起きるのだから、人生は面白いな。
ついでに語るが、SFのシリーズもので、邦訳が途中で途絶えてしまっているのがけっこうある。もう出版社は出す気がないんだろうな、とあきらめてはいるが、やはりアン・マキャフリイの「パーンの竜騎士」「九星系連盟シリーズ」は翻訳してほしいなあ。特に「九星系連盟シリーズ」は、あと1作翻訳されれば前作までのもやもやが晴れるはずなんだがなあ。