ブルーフォード「ワン・オヴ・ア・カインド」(と UK )の話

ビル・ブルーフォード(未だにブラッフォードと書きたい!)のソロ・アルバム「フィールズ・グッド・トゥ・ミー」は、さすがに一番好きなドラマーなので、アナログ時代も持っていたが、当時はフュージョンが嫌いだったので微妙な感じだった。それでも、プログレ臭がけっこうあったのでよく聴いていた。
UK に参加、そして脱退以後、ブルーフォードというバンド名義で発表されたのが「ワン・オヴ・ア・カインド」で、こちらはCDになってから、そう言えばこんなのがあったはずだ、好きなドラマーだから押さえておこう、的に買ったのであまり熱心に聴いていなかったと思う。
久々に両アルバムを聴いたのだが、「ワン・オヴ・ア・カインド」の収録曲を見て、え?なんかどこかで見た覚えがある、と思ったら、以前ちらっと触れた UK の1枚目のメンバーによる海賊盤の収録曲であった。ウィキペディアを見たら、ちゃんと情報があった(汗)

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20040622/p1

その曲は以下の3曲。

"The Sahara of Snow, Pt. 1" 
"The Sahara of Snow, Pt. 2" 
"Forever Until Sunday"

上記で、UK の 2nd収録の"Caesar's Palace Blues"が、ギター入りで演奏されている事を書いたが、ビル・ブルーフォードとアラン・ホールズワースが脱退せずに UK の 2ndが録音されたいたら、当然この3曲が収録されたいた事になる!
しかし、そもそもが、ジョン・ウェットンエディ・ジョブソンが新バンドを画策中に、ブルーフォードに声をかけたら、「フィールズ・グッド・トゥ・ミー」録音直後のブルーフォードがフュージョン・テイスト付きで、さらにホールズワースを連れてきた。
たぶん、ジョンとエディはフュージョン・テイストは予想外だったかもしれない。しかし、そこらへんを妥協したのか UK の 1st は、プログレ風味とフュージョン風味が拮抗する緊張感である意味傑作に仕上がった。
しかし、ジョン、エディ組とブルーフォード、ホールズワース組の音楽嗜好の溝は埋まらずにブルーフォード、ホールズワース組の脱退となり、2人はそのままブルーフォード名義のバンドを結成する。
なので、やはり 1st のメンバーによる 2nd はありえなかったのだが、それでもそういう 2nd も聴いてみたかった気がする。
ちなみに"Forever Until Sunday"は、海賊盤ではエディ・ジョブソンのヴァイオリンがフューチャーされていたが、「ワン・オヴ・ア・カインド」では、そのエディをこの曲のためだけに呼んで録音している!なんでクレジットをちゃんと見ていなかったのか!そうしたら、その時点で気が付いたのに!(というか、レコードジャケットの縮小なので、クレジットが良く見えなかったのだった(涙)