マンガ

横山 まさみち「奥州藤原四代」

横山 まさみち「奥州藤原四代」今東光氏の「蒼き蝦夷の血」を原作とする漫画である。先日最終巻である第3巻がえらく高値が付いていると書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/05/13/044506第1巻のユーズドをあらためてちゃんと見てみたら「全…

「女海賊ビアンカ」の舞台化

美内すずえの「ガラスの仮面」に登場する劇中劇は、単独の作品であってもおかしくないくらい面白い、というのはファンであれば一度は思ったことがあると思う。そんな中、北島マヤが学生時代に一人芝居として演じた「女海賊ビアンカ」を美内すずえの監修で舞…

土田よしこの「ぼんぼりボンボン」

土田よしこの「ぼんぼりボンボン」最近この話を娘にしたのだが、以前ブログ書いたつもりだったが、別ブログのコメントに書いたきりだったので書いてみる。以前書いた、ドラえもんの「オシシ仮面」と同様なのだがhttp://d.hatena.ne.jp/hakuasin/20041123http…

園田光慶の「ターゲット」

ターゲット(1969~1970)園田光慶というわけで入手した。http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/03/14なぜこんな過激な漫画を当時読んでいたかというと、少年サンデーで同作者の「あかつき戦闘隊」の後に連載が始まったのがこの作品だったからだ、と…

「戦国猿廻し」と園田光慶

信長・秀吉・風雲天下盗り(旧題:戦国猿廻し)作:久保田千太郎 やまさき十三 画:園田光慶久々に読んだのでちょっと書いてみる。元々のタイトルは「戦国猿廻し」だったがその後「信長・秀吉と蜂須賀小六」となり、さらに文庫化の際に現タイトルに変更され…

藤子・F・不二雄のSF短編

藤子・F・不二雄のSF短編「怒り新党」で「新・3大 藤子・F・不二雄らしからぬ異色な物語」というのをやっていたが、藤子・F・不二雄のSF短編がけっこうブラックなのは、有名な話だ。個人的には「ウルトラスーパーデラックスマン」を入れてほしかった。…

野田ともうします。シーズン2

野田ともうします。シーズン2録画してあった「野田ともうします。シーズン2(全20話一挙再放送!)」を見た。履歴を見たら2012年9月の放送だ(汗)あまりに面白いので原作(奥さん所有)をまたちらちら見返したりしている。この面白さは原作は勿論だが、芝居…

萩尾望都と一条ゆかり

萩尾望都と一条ゆかり先日古本屋で一条ゆかりの文庫版の「わらってクイーンベル」を買ったのだが、並録されている短編に「女性志願」というのがあった。読んで「????」と思ってネット上で調べたら、やはり萩尾望都の「マーマレードちゃん」に酷似してい…

ブラックジャック ALIVE 2

ブラックジャック ALIVE 2先日の続編である。http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2012/11/04/075437先日のきくち正太同様「エロイカより愛をこめて」にブラックジャックが顔を出した、という態(てい)の青池保子が面白かった。じつは「エロイカより愛を…

しゃべる犬のおもちゃが歌う歌 ブラックジャック ALIVE 1

祖母が娘(つまり孫)にプレゼントしてくれた、しゃべる犬のおもちゃが歌う歌が、なんかとぼけていて面白く、いったいどこの曲かと調べてみたがよくわからない。オリジナルとの説もある。歌詞は下記の通り。 草模様の風呂敷ひとつ気ままな旅に出かけるよ海の…

娘と「はじめの一歩」

娘と「はじめの一歩」娘が、同級生が描いた「ブロッコマン」のイラストを見て本物が見たい、と言うので、全巻ある「はじめの一歩」から「ブロッコマン」のシーンを探して見せたところ、全巻を読みたいという(笑)もう、あっという間に50巻ぐらいまで読ん…

「ガラスの仮面」名台詞カルタ CD付き

「ガラスの仮面」名台詞カルタ CD付きというのが出た。おまけのCD、メイン読み手が清水ミチコ一人一札のスペシャル読み手が以下のとおり安達祐実:北島マヤ杏:姫川亜弓野際陽子:月影千草京本政樹:速水真澄&聖唐人ケンドーコバヤシ:小林源造川平慈英:…

「わらびん」倉田真由美

「わらびん」倉田真由美今朝の朝刊を見てびっくり。倉田真由美の4コマ漫画が!以下倉田真由美のブログより 10月1日より、「デーリー東北」「山陰中央新報」で4コマ漫画連載が始まります。「わらびん」です。座敷わらしと貧乏神が同居する「星川家」の話…

天使派リョウ

天使派リョウ(1989)狩撫麻礼 中村真理子以前ちらっと書いたことがあるが(こちら)いつの間にか文庫化されていた(汗)読んでみると、後半は全く初見であった(大汗)ご都合主義もあるけれど、なかなかに読みごたえがある。

かわかずお「パチ漫」「パチ漫三国志」

かわかずお「パチ漫」「パチ漫三国志」というわけで(こちら)お休みなので読む。抱腹絶倒の作品揃いであるが、タトゥー(死語か?(笑))を「プロレススーパースター列伝」の絵柄で描いた「アイドルスーパースター列伝」はワロタ。 特訓前の容姿がブッチャ…

かわかずお「パチ漫」

かわかずお「パチ漫」先日、コンビニでいわゆるコンビニ本を手に取った時、表紙のイラストが楳図かずおに似てるんだがちょっと違う、というのに出くわした。裏を見てみると「かわかずお」とある。調べてみたら、いわゆるパロディ系の漫画家であった。田中圭…

バルバラ異界

バルバラ異界萩尾望都数年前に全巻を揃えていたが、どうしても読む気になれなかった。機が熟したのだろうか、やっと読んだ。これはSF史上に残る傑作ではないだろうか。こちらも長年おモー様のファンであるから、大抵の事には驚かない。だいたいのパターン…

ナジーム・ハメド(とマルコ・アントニオ・バレラ)

ナジーム・ハメド(とマルコ・アントニオ・バレラ) 「はじめの一歩」のブライアン・ホークにモデルがいるとは知らなかった。 マイク・タイソン以来だな、外国のボクシングでびっくりしたのは。 さらにこのハメドが唯一敗北を喫したマルコ・アントニオ・バレ…

ギャグマンガ日和

先日、娘がはまっていると書いた「ギャグマンガ日和」であるが、実は何年か前に奥さんがママ友から借りてきたことがある。歴史上の人物がキャラになったりしているので、そこの息子さんがこれで歴史に興味を持った、ということで、歴史音痴である奥さんが興…

春が来た

小池一夫 小島剛夕 小池一夫 小島剛夕 黄金コンビによる時代劇漫画であるが、漫画アクションに連載中にリアルタイムで読んでいた記憶があるが、導入部の設定しか覚えていなくて、どう展開してどう終わったのががずっと気になっていたが、けっこう古本屋でも…

血引きの岩

星野之宣 「ネムキ」という雑誌に読み切り連載として2002年前後に発表された未完シリーズの初単行本化(ネット情報をつなぎ合わせるとこうなるが、間違っていたらご容赦) 「ヤマタイカ」+「宗像教授」をホラー・ジャンルで展開した感じだが、はっきり言っ…

萩尾望都作品集「なのはな」

昨年の福島原発事故を契機に書かれた作品群による短編集である。ネットで見かけてあわてて買いに行った。 詳しい内容には触れないが、山岸凉子「パエトーン」と共に万人に見てもらいたいものだ。 「パエトーン」の無料閲覧サイトはこちら。 http://usio.feli…

学習漫画 世界の伝記NEXT「マリア・フォン・トラップ」

漫画:萩岩睦美 シナリオ:和田奈津子 店頭で見かけて買ってしまう。「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアのモデルとなったマリア・フォン・トラップの伝記。「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ一家の実際にどうだったかは、ある程度知ってい…

「吸血鬼カーミラ」(1872)

シェリダン・レ・ファニュ 「吸血鬼カーミラ」の物語に初めて触れたのは、美内すずえの「ガラスの仮面」の劇中劇、姫川亜弓がカーミラを演じる「カーミラの肖像」であった、と言う人はけっこう多いのではないか。 斯くいう私もその一人であったが、たぶん元…

水樹和佳(水樹和佳子)

水樹和佳については何回か書いている(ので、興味のある方は日記検索してください) ふと思いついて、通販サイトで検索してみたら未購入のもの(「月子の不思議」「グレイッシュメロディ」)があったのでユーズドで購入した。 その「月子の不思議」の後書き…

「星を継ぐもの 02」星野之宣 原作 J・P・ホーガン(1978)

実は前回書いた時点(こちら)で既に第2巻が出ていた事を、つい最近知って、あわてて購入。 これはもうホーガンの「巨人たちの星」3部作+星野さんの「宗像教授シリーズ的地球発展史」という「共作」レベルである!!

ブラッドベリと萩尾望都(そして私とクナ)

というわけで(こちら)ハヤカワ文庫の「キリマンジャロ・マシーン」「歌おう、感電するほどの喜びを!」をユーズドで購入したのだが「歌おう、感電するほどの喜びを!」の後書きというか解説がおモー様(萩尾望都)ではないか! 当たり前といえば当たり前だ…

あらら・内輪話(1982)

山岸凉子 以前読んでいたマンガの、ワンシーンだけが印象に残って、タイトルがわからない、ということは得てしてあるものである。 山岸凉子が、子供のころの思い出として、貧しいながらも(いやそれだからこそ)大変しっかりした友達の家へ遊びにいったとこ…

青池保子とELP

小学校高学年ぐらいから少女マンガも読み出したことは、たぶん以前書いていたと思うが「りぼん」のちに「花とゆめ」系が中心(例外が萩尾望都)だったので、他の系列の作家は、勿論有名どころは名前や絵柄は知っていても、読んだ事がない場合が多い。 青池保…

「星を継ぐもの 01」星野之宣 原作 J・P・ホーガン(1978)

というわけで(こちら)「巨人たちの星」3部作(第4部の「内なる宇宙」は別扱いにしたほうがいいだろう)再読してから、この星野之宣の漫画化第1巻を読むと、星野之宣は、3部作を一つの物語として再構成しようとしていることがわかる。なぜわかるか。そ…