血引きの岩

星野之宣
ネムキ」という雑誌に読み切り連載として2002年前後に発表された未完シリーズの初単行本化(ネット情報をつなぎ合わせるとこうなるが、間違っていたらご容赦)
ヤマタイカ」+「宗像教授」をホラー・ジャンルで展開した感じだが、はっきり言って星野さんはホラーは合わない(笑)怖くてもちゃんとSFだったり、伝奇ミステリーであるならOKなんだが、ホラーに寄りすぎると・・・・という事で未完になったか。
それでも、琵琶湖と淡路島の対象性や、イザナギイザナギを祀る神社が同じ地名「多賀」にあるとか、ホラーに使うにはもったいない素材にあふれているので、ちゃんとした、伝奇ミステリーとして書いてほしかった。
PS.琵琶湖と淡路島を形通りに曲線としてとらえ、それを渦状に拡大していくと、そのラインに悲惨な事件事故が多い、という解釈は、東日本大震災の被災地が、そのほぼライン上にあるので、かなりぞっとした。