「レッド」以前

⑥1974/3/30 MAINZ(THE COLELECTOR'S KING CRIMSON VOL 5)
⑦1974/4/29 PITTSBURGH(BOX GREAT DECIVER)
⑧1974/6/24 TORONT(BOX GREAT DECIVER)
⑨1974/6/28 ASBERY PARK(SCHIZOID MAN)
⑩1974/6/29 PENN STATE UVIVERSITY(BOX GREAT DECIVER)
⑪1974/6/30 PROVIDENCE (BOX GREAT DECIVER)
⑫1974/7/1 CENTRAL PARK((THE COLELECTOR'S KING CRIMSON VOL 4)
さあ、ここからむずかしくなってきた。⑥は「ピック弾き」⑦は「指弾き」そして⑧以降は「ピック弾き」である。リズム隊が、明らかにアグレッシブさを増してゆく過程で、ジョンが試行錯誤していた結果だろうか。通常、こんな短い期間に、弾き方をかえるなんて考えられないのだが。しかし、このリズム隊の変化は、当時フリップ御大の指示があったのだろうかと、漠然と考えていたが、実は、リズム隊が勝手にはじめて、フリップ御大はなすすべがなかったという。もしかしたら「レッド」という曲は、このリズム隊の変化に触発されて書かれたのだろうか?
あと興味深いのは、「スターレス」が「指弾き」「ピック弾き」の両方のバージョンが聴けるという事。後半の変則リズムの部分が、弾き方によって微妙にニュアンスが変わっているのがわかる。2,3の説明を加えると⑨は各年代の「21世紀の精神異常者」のみを集めたもので、ジョンの弾いている音源は「USAライブ2」からとなっているが、未だに発売された事は無い。PROVIDENCEにおけるライブなので「USAライブ」の「PROVIDENCE」の音源が含まれていると思われる。出すなら早く出してほしい。今回、この時期のオフィシャルライブ音源を聴きなおして、「USAライブ」の音源を探ってみたが(「USAライブ」は、いつどこでというクレジットがなく単に1974 アメリカツアーより、となっている)⑫の「21世紀の精神異常者」が「USAライブ」に使用されていること以外わからなかった。他にも音源があるのか、「USAライブ」ではかなり編集がされているため元の音源を判別する事ができないのか、今の段階では謎である。
さて次は、どっち方面へ話をのばしていこうかな?

1974/7〜8 「レッド」が録音される。