Asbury Park(1974.6.28)
King Crimson
さて、待ちに待った「USAライブ」の元音源である。ただただ感涙である。オフィシャルはかなり化粧をしているのかと思っていたが、意外なほどそのまんまであることに感動。前半6曲が「USAライブ」の元音源。
違う部分。例の「太陽と戦慄パートⅡ」のバイオリンオーバーダブ問題だが、解説によると、チューニング問題があったというが、そんなに気にならない。
インプロの「アズベリー・パーク」は、「レッド」の「プロヴィデンス」のように「USA」も丁度良いところで切ってある。またデヴィッドのキーボードをかなりオフにして、メロトロンを弾き始めたところで邪魔にならない程度に音量を上げているが、これは正解。デヴィッドがインプロにちょっとついていけなくなっていて、音量が大きいとかなり邪魔。
「イージー・マネー」は若干バランスが違う。例の非難囂々だったフェード・アウトも最後まで収録。これは貴重だが、アナログLPの構成上は、切って正解だったろう。この頃にはよくあったが、歌がもどってこないパターン。
「フラクチャー」と「スターレス」は「USAライブ」CD化の時の追加バージョン(プロヴィデンス 1974.6.30)ではない。共にデヴィッドのメロトロンが調子が悪いのか、マイクの調子が悪いのか、ほとんどオフなので両曲ともクライマックスが物足りない。が、その分他のメンバーががんばっている。
「21世紀〜」は、1996年発売の「Schizoid Man」(21世紀〜ばかり5バージョン収録のミニCD)で既に発表済み。ちなみに「USAライブ」の「21世紀〜」は、プロヴィデンスバージョンに例のヴァイオリンのオーバーダブがされたもの。プロヴィデンスバージョンは「The Great Deceiver 4CD box」に収録。
ファンなら必聴!!であるが、抱き合わせ(6CD)で、この値段はつらいものがある。