雅楽戦隊ホワイトストーンズ

うちの奥さんは、このDVD、本編を見て、メイキングを見たら本編が見たくなり、本編を見たらまた、メイキングを見たくなる、を繰り返しているらしい。北海道札幌市白石区だけを、悪の結社から守る、地域限定ヒーローなのだ(だから、ホワイトストーンズ)キャラはばかばかしいが、演出、カメラ割り等、大変に丁寧で、センスのいい正統派で感心した。そことキャラとのギャップが狙いなのだろうが、地方局とはいえ侮れない。おそるべし北海道。またメイキングで2度おいしいのが多々ある。例えば、悪の戦闘員と戦っている最中、突然頭突きで瓦割りを始めて、なんじゃこりゃと、思っていたが。実は、出演者には企画内容を何も知らせず記者会見を行い、記者にはその出演者がドラマ撮影までに空手を取得するという話を伝えてあり、記者会見席上、記者から「瓦は何枚ぐらい割れるようになるか?」と聞かれ、その場ののりで「頭突きで20枚ぐらいは・・・」と発言してしまう。それが伏線となっていたのだった。
また、白石区情報が散りばめられているのもうれしい。元々仙台藩の「白石城」からとられた地名ということは初めて知った。江戸時代「一国一城」の厳しい決まりが幕府から出されたが、数少ない例外がこの「白石城」で、それだけ幕府は仙台藩に気を使っていたのだろうし、伊達政宗の片腕と言われた「白石城」城主、片倉小十郎の存在が大きかったからだともいえる。
後一つ、登場人物の名が「本郷隆」であることから分かるように「仮面ライダー」のパロディであるが、なんとナレーターに「仮面ライダー」シリーズのナレーター、中江真司氏をわざわざ招いているのだ。これはうれしい!!
邦画かつ、メイキング付2枚組みDVDとしては格安でなので、そっち方面の好きな方にはお奨め(どうでしょう系のファンはすでに持ってると思うのであえて触れない)
以前、「「どうでしょう」のDVDを買おうか?」と奥さんに振ったところ「いや!いらない!」と言われたのだが、今朝方彼女がおそるおそる「やっぱり買ってよろしいでしょうか」ときたもんだ。だから買おうかって言ったべな!どうも、欲しかったが、きりがないので我慢していたらしいが、こらえきれなくなったらしい。かわいいやつめ。