論語

子供の頃、中央公論社版「世界の名著:論語」というのがなぜか家にあったので、結構読んでいた。監修・翻訳は貝塚茂樹氏で、儒教にもアンチ儒教にもかたむくことの無い、人間孔子を念頭に置いた内容で、子供時代にいい本に接する事が出来たと思う。論語孔子の言葉もさることながら、同時代やその当時における過去の出来事やそれに対する論評等もあり、春秋時代を知る手助けにもなっている。で、その観点からざっと読み直したのであるが、それよりも、先日の「巨人の星」ではないが子供の頃に印象深かった言葉がまた気になった。
巧言令色、鮮(すく)ないかな仁。
人の己を知らざるを患(うれ)えず、人を知らざるを患えよ。
人の己を知らざるを患えず、 己の能なきを患えよ。
知れるを知るとなし、知らざるを知らずとせよ。 これ知るなり。
朝(あした)に道を聞かば夕べに死すとも可なり。