ブルックナー交響曲第3番

ヨッフム指揮 ドレスデン国立管弦楽団(1977)
この人は、全体を見通して、その全体のために効果が上がるように、部分部分を見事に構築する指揮者だというのがよくわかった。ブルックナーを普通の作曲家とするなら、これ以上は無いやり方であり、名演といえる。しかし、残念ながらこれはブルックナーの演奏方法ではないのだ。
スケールは大きいし、個性もあるし、感動もある。しかし、これはブルックナーではない。実に惜しい。