ハイドン
交響曲第43番「マーキュリー」
交響曲第44番「悲しみ」
交響曲第45番「告別」
フィッシャー指揮 オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団(1988 1994)
いよいよ馴染みのある曲が出てきた。すべてシュトゥルム・ウント・ドラング期の作品である。
43番のニックネーム「マーキュリー」の由来は不明だそうだが、細かいフレージングが伝令神を髣髴させるということか?
もうここら辺になると、後期の曲に遜色のない深みを持ち始めてきている。
「悲しみ」と「告別」は、以前ザルデリング盤の感想を書いている。
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2014/10/09
44番は、今回の私のハイドン挑戦のきっかけとなったといっても過言ではない。
しかし、こうして、ずっとハイドンを聴き続けてから、改めてこの2曲を聴くと、この2曲がハイドンの交響曲の中でも群を抜いた名曲である、ということが良くわかる。
そして、古楽器によるすっきりとした見通しのいい演奏の方が、この2曲の名曲としての凄味がよく伝わると思う。
第44番第1楽章
第45番第1楽章