カルロス・クライバーの「椿姫」発掘音源

ヴェルディ「椿姫」
カルロス・クライバー指揮  フィレンツェ五月祭管弦楽団(1984)
チェチーリア・ガスディア(S ヴィオレッタ)
ペテル・ドヴォルスキー(T アルフレード
ジョルジョ・ザンカナーロ(Br ジョルジョ・ジェルモン)
エディト・マルテッリ(S フローラ)

昨年の年末に出たてのクライバーの発掘音源である。それも「椿姫」!
明らかに客席に録音機材がある(笑)客の咳や鼻をかむ音が大きく入っている(笑)位相もけっこう変わったりする。が、まずます許容範囲の音質であろう。
演奏は、ライブなりの乱れはあるもの、まさにかの名盤のスタジオ盤にライブの生々しさが加わった演奏としての価値は決して下がることは無い。
歌手陣はドヴォルスキー、ザンカナーロが期待通りの出来。ガスディアは最初気負い過ぎの感があったが、徐々に落ち着いてきた。
個人的には、スタジオ盤のドミンゴが気に食わんので、今回の録音は非常にありがたい。