ドナ・サマー「恋の魔法使い」(1982)

原題は"Donna Summer"であり、本来ならドナ・サマー初のセルフ・タイトル・アルバムなのだが、日本で売るにはそれでは弱いと思ったのかな?それでも「恋の魔法使い」ってどこから来たんだ?ああ、"Love Is In Control (Finger On The Trigger)"の邦題が「恋の魔法使い」なのか。
直訳すると「コントロールされた愛(引き金にかかった指)」となるのか、和訳しているサイトを見てみたが、ここで歌われる彼氏の事が「恋の魔法使い」なのか、内容としてはあってるな。
と、うだうだ書いてしまったが、これが例のクインシー・ジョーンズがプロデュースしたドナ・サマーのアルバムである。いちいち書かないが、豪華ゲスト・ミュージシャン、ゲスト作曲家を呼んで、正にゲフィン・レコードの社運を賭けた感じだが、ドナ・サマーの「これは自分のアルバムではなく、クインシー・ジョーンズのアルバムだ」という発言から、その内容は推して知るべし。つまりはアレンジ過剰、伴奏デカすぎ。(かなり専制君主的プロデューサーだったらしい)そして、ゲフィンが望むようなヒットにはならなかった。得てしてこういうものである。

それでも拾い物はあるもので、以前書いた"State of Independence"もそうだが

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2021/04/30/060225

ブルース・スプリングスティーン提供の"Protection"は、笑ってしまうくらいブルース・スプリングスティーンで面白い。バックはスティーヴ・ルカサールイス・ジョンソン・ジェフとスティーヴのポーカロ兄弟と超豪華。

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